CVNE×賛否両論

インタビュー

“笠原さん、実際、和食とクネのワインのマリアージュ、ご感想は?”

修行時代から様々なアルコール飲料を試す機会に恵まれましたが、「日本料理とワインは合う」と思っていました。クネのワインを飲んだ時には、どのワインも一貫してエレガントでデリケートな味わいを感じていました。
スペインというと、熟した果実味のワインを想像しがちですが、美食で有名なサン・セバスチャンと同じスペイン北西部にあるリオハ、しかもクネのワインの味わいは、必ず日本料理にあいます。

“ワインブレンド、一番大変だったポイントは何ですか?”

いつもと違った集中の仕方をしたこと、かな?
現地へ赴き、C.V.N.E.社の4つのワイナリー、クネ、インペリアル、ビーニャ・レアル、コンティノへ行き、毎日それは何種類ものワインをテイスティングしました。樽に入った状態のものや、ステンレスタンクから引き抜いたもの、試験的に醸造しているものから、それぞれののトップキュヴェもすべて。畑のぶどうも食べたしね!
「色々試すとわからなくなるんじゃないか」と思ったこともあったけど、常にコンセプトを意識して集中していたからか、迷いもなく進みました。でも、テイスティングを終えると、ちょっとホッとしたりして。ぐったり感はあったかな。料理のことを考えるのが恋しくなったりね。

“現地では一番出汁を振る舞われたそうですね?”

テイスティングに取り掛かる前に、まずワイナリーの皆さんに一番出汁を味わってもらいました。日本人の味覚の基礎をちょっとでも感じてほしくて。醸造家のマリア・ラレアさんは、さすがに「旨み」についてよくご存知で、周囲の同僚に丁寧に説明されながら、じっくり味わう姿が印象的でしたね。

“ワインテイスティングの間、常に意識されていたコンセプトとは?”

ずばり、「和食に合うワイン」!
その結果、赤ワインではテンプラニーリョとグラシアーノをブレンド。テンプラニーリョは果実味で知られているけど、温かい地域で育った果実味が全面に出ているタイプとリオハのそれは明らかに違ってとてもエレガント。そこに伝統品種のグラシアーノがデリケートな渋味を増しています。
醸造家マリア・ラレアさんにそれを伝えると、「出汁を味わった後にはさらにその理由がわかる」と喜んでくれました。白はバレルセレクションで決定しました。

“最後に、皆さんにメッセージをお願いします!”

ワインというと、フランスやイタリアを想われる方も多いと思います。でも、スペイン、特に、美食で有名なサン・セバスチャンと同じスペイン北西部にあるリオハ、しかもクネのワインの味わいは、美食を引き立たせる味わい。日本料理にもとても寄り添います。
是非皆さんにも、ご家庭で色々なお料理にこのワインを合せて楽しんで頂けたら幸いです。

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